ある面の変化する片側の片側の片側の片側を見せながら転がり続ける…

 すっかり秋ですね。

皆様お元気でしょうか。

 

わたくしはすっかり夏の冷気(冷房)やスケジュール詰め込みなどなどによる自己選択的疲労が、身体の中から色々な場所に色々な症状として表れ、リハーサルやクラスを行う時には手振りや説明で皆様に伝えたりしており、なかなかまだエネルギー全開では動けず。でも立て直すなら今しかない!と治すこと癒すことを優先させていただき、今後の復活にじわじわじりじりふつふつと力を溜めております。

皆様にはご迷惑、ご心配をおかけし申し訳ないという気持ちと共に、その温かいお心に感謝しております。

 

しかししかしこういう風に過度に動きすぎて調子を崩した時にいつも思い出されるのは、星新一さんのある短編小説。

 

 

正確な設定や題名は覚えていないのですが、大体このような内容です(細かい設定はかなり違っているかもしれません)。

 

 

友人が素晴らしい新居をつくったのだと主人公を招きます。

すると、家の前から玄関にたどり着くまで大雪が吹き荒れ、主人公は凍えそうになります。ようやく玄関にたどり着いてドアを開けると友人が出迎えてくれて、そこはもう南国のような温かさ(というか暑さ)。主人公は身体に温かみが戻ってほっとします。

でも廊下を進む間に、そのじりじりと身体を焼くような暑さに我慢できなくなってきて、もう限界!と思うと、リビングに着き、そこは冷たい冷たい氷の間。おもてなしにはキンキンに冷えたビール。

暑さと乾きになんと嬉しい一杯だ!と一気に飲み干すと、途端に身体が芯から冷えきって、がたがた震えてきます。

そこで、見せたいものがあると友人に促され隣の部屋に行くと、そこはサウナで身も心もまたまた温まるけれどその内…

みたいなことを何度も繰り返した後、主人公は友人の家を後にし、思うのです。

満ち足りた人生というのは、結局こういうものなのかもしれないと…。

 

 

本(特に小説)が好きで、様々な本をそれこそ乾きを癒すかのように?読んでいました。

星新一さんの何十冊(もっと…?)と刊行されている小説を小学校6年生の時にほぼ全て読み(面白いと思ったことにはとことんはまります)、印象深い作品はいくつもあるのですが、その中でこの小説は特に印象に深く残るものの一つです。

共感、共鳴することが、小学生の頃からあったのだと思います。

 

 

 

秋はすごくすごくすてきな季節ですが、体調を崩しやすい季節でもあります。

みなみなさま、どうか体調健やかに過ごされますよう…★

 

 

 

岩沢彩

 

 

 

 

 

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