生命の行方

少し前の空です。

 

圧倒的な自然の力を感じるような景色を見ると、この景色を見る事が出来てなんて幸せなんだろう、と思います。

鼻の奥がつーんとして涙が出ます。動物や植物などを見てかわいい、と思った時なども。

でもそれは、意識を越えて、どちらかというと、わさびを食べてつーんとする時のような、身体的反応という感じで。

感情や気持ちより奥深くの生命の反応。

本当に感動する時って、気持ちとか感情の前に、手や足が震えたり、鳥肌が立ったり、涙が出たり、もう身体が勝手に反応します。

 

そのことからも思いますが、感動は、生命にとって、毒にも薬にもなる場合が…。

いつもと違うものを見たり聴いたり感じることは、大きな刺激になり、良い反応と悪い反応の両方を心身にもたらす場合があります。

どちらにしてもそうして自分の中で起きた事を身体の外に出さないで内に溜めてしまうと、その悪い反応(往々にして自分自身が知らない自分に対峙したときに起こる…)から出た毒素にやられてしまうこともあるでしょう。

しかも感動は日々、大なり小なり瞬間瞬間しているのだと思います。

だから、そうして受けたことを、話すことや趣味や仕事などなどで発散したり、力に変えて今度はそれを人に伝えるエネルギーへと集約させたりして、外に出すことは大事ですね。

 

ちなみに私が、日々受ける感動を外に出す主な方法は、自分がレッスンをし、身体を自分の思うように動かせるように創っていくこと(舞台で踊らなくなっても力が続く限りは…)、またそれを使って作品を創ることで、や、踊りについて踊りを通して知った少しのこと(この宇宙の広さから考えたらなんて少しの情報だろうか…!)をクラスで、伝えようとすることです。

 


悪い反応を、その後良い反応に変化させるには発想を転換出来るか、ということも大事だし、そのための広い視野も必要だし、自分の心を強く持てるか、ということも大事で、そのためには自ら行動することが必須だと思います。その経験で知った自分自身の実感がなければ、理論もその言葉も絵に描いた餅的空虚さで…。

それに、自分が自分の意志で行動していると思える方が断然!楽しいし、生きていると感じられる。

それがないと結局何が大事で生きているのか??となってしまうなぁ、私は。

(もちろん、そのやり方やペースは十人十色だと思います。)

 

みなさんはどうなのでしょうか。

 

 

さて、明日火曜日は元町中華街にてバレエクラスを行います。

ぜひご参加ください。

お待ちしています!☆

 

 

岩沢彩