見えるものと見えないもの

 

肉体自体の筋肉の動きやラインでの美を追求することと、その肉体が醸す人の内面からなる余韻や残像みたいなもの。

その両方ともが魅力的です。

 

主に、基本的に、前者に重きを置いているのはクラシックバレエで、主に後者に重きを置いているのがコンテンポラリーダンス…と言ってしまうのはものすごくざっくりで…一概にはもちろん言えないのだけれど、でも、一つの視点からそう捉えることもできると…。(ただ、コンテンポラリーダンス、という概念自体が流動的なので、そこからして、一概にこう!とは言えないのですが…。)

 

でもでもでも!もちろん、クラシックバレエにもコンテンポラリーダンスにも、肉体そのものとそこから広がるその人の中にあることの両方が大事です。

そして、そこにはテクニックというものがあり、それを体現するには、レッスン、稽古、が必要です(なんでもそうだと思いますが…)。

また、そのテクニック自体と、そこからの表現で人の心に届くには、日々自分を見つめ、自分の弱さ、未熟さ、愚かさから目を反らさず、恐れず、チャレンジを続け、自分らしい日々を自分から能動的に楽しむこと、も大きく関わってきますね。

 

鍛錬されたことと、創っている人の命そのものからあふれるエネルギーはいつも同時に存在し、それは1日ではいできた!と出来上がるようなものではなく、地味な積み重ねが必要で。

 

 

その地道な積み重ねの中で出会う様々な人やモノコト、からまた色々な発見があり、学び、その日々の道のり自体が楽しいし、たどり着いた時に見られる景色もすてき!です。

 

そうしてずーーと、踊り(ジャンルの垣根などなく)はすてきです。

 

 

言葉にすると難しいようですが、理屈ではなく、踊る、ということは楽しいことだと思います(踊りでのレッスンの中で、自分を知り、発見があり、世界が広がるということも…)。

古くから、人はみな、世界中であらゆるシーンで様々に踊りを楽しんできてもいて…。

 

 

お一人おひとりの人生の中で、様々にそれぞれの方のペースで踊りを楽しんでいただけたら嬉しいなといつも思います。

 

 

*ちなみに上の画像は振付ワークをおこなうスタジオの近くの川です。

澄んだ水の流れと光と影がきれいで、いつも見とれています。

この石の上を近々渡ろうとしています。

 

 

 

 

 

岩沢彩