ORIGIRING Project Dance Performance 5th 「Me Loss/メロス」終了いたしました。どうもありがとうございました★

ORIGIRNG公演「Me Loss /メロス」終了いたしました。

 

台風直撃という天候の中、来られなくなった方もいらっしゃり、なんとも残念ですし、申し訳ないような心持ちです。

でもそんな中、なんとか観に来てくださった方もたくさんいらして、本当にどうもありがとうございました!!

 

今回は太宰治さんの「走れメロス」という小説を原案に作品をつくらせていただきました。

この世の全てを、人である太宰治さんが、自身から、他(た)の人から、地球から、宇宙から…などの様々な視点や、もっと寄りで、その中にある、例えば、人間一人ひとりの心、また生活、人生、その母体となっている自然(人にとっての恵みとも災害ともなる水というものなどなど…)とも交わる様子とその奥にあるもの、が描かれていて、それは私が常々この世界に感じていることでもあり、また、ヴィヴァルディの「四季」からも同じようなことを感じ、その二つが響き合うように感じ、創作させていただきました。

 

 

作品をつくっていると、その作品と現実がリンクし始めることが多くあります。

主人公のメロスは、豪雨での氾濫に合い、行く道を閉ざされかけるのですが、なんだか現実でも台風が…。

また一人で稽古中の時も、ここがうまく行かないなと、ある部分を3回繰り返した直後に、その部分の音だけが、突然3回繰り返されました。

そしてそれらのことを打ち上げの時にスタッフの方に話すと、みなさん、そういうことありますと。

 

例えば、携帯電話の電波などは人には見えないけれど、確かに飛んでいて。

そのように、人には見えないような様々なことは確かに存在していて、人からも、他(た)からも様々に目には見えない色々なものを出し合っているのだろうと、それはもう科学的にも物理的にもそうなのだろうと私は考えていますが、スタッフの方もそれにも普通に同意してくださり。

 

人に何かを押し付けたくないと常々思っていて(それでもそのような結果に陥ることは多々あり)…。それは何故なら、自分が押し付けられるのが苦手だからで、例えば、一緒に笑い合っていても、そこでイメージしている色や音、記憶、など目に見えない想像や考え想い感じ方などは全員違う。

 

だからこそ、一緒にそばにいて伝わり合うそれだけで良い!幸せだ、と思うし、お互いを尊重できる事が愛であり、平和であり、願うことであり…。

またそれには、メッキなしの本当の自分に向き合い、自身の力を出し切りつつ、人のそれとのすり合わせを楽しむことが大事で、この世の全ての幸せの元はそこあるとも言え…。

 

そんな話にも普通に同意してくださるスタッフのみなさん。

 また、その真髄のところで、長きに渡り、舞台に一緒に向かってくれた出演者の近藤舞さん、櫻井マリさん、鈴木裕さん、沼倉さつきさん、山田千砂さん。

 そして、そういう中からの伝わり合いを重ね…出来上がった作品を観に来てくださったみなさん、また、たくさんの公演を観ていていつもは辛口な批判しかしないのに一切批判なく「最後に涙が出た」と伝えてくださった方がいる、と聞いたり、「美しかった」「ダンスがカッコ良く素晴らしかった」「ずっと鳥肌が立っていた」「生きるエネルギーをいつもこの舞台でもらっている」「もう一度見たい」などなどアンケートや他でのありがたいご感想などもくださったみなさんに、本当に感謝ばかりです。

(また、たくさんのきれいなお花や、美味しいお菓子などのすてきなプレゼントもどうもありがとうございました!)

 

 

 

この深い感謝の気持ちをしっかりと心の奥に持ち続けながら、次に向けてまた進んでいきます。

 

 

 

岩沢彩

 

 

 

 

*上の写真のお花は、みなさんがくださった花束を分けて、みなさんのコラボレーション作品として、生けさせていただいたものです。

下のお花は籠やスタンドなどでいただき、そちらもとてもきれいでした。