みなさんとクラスの時間を一緒に過ごせることには本当に感謝!です。
でも公演活動はなかなか活発には出来ない状況です。が、身体の調整・強化をし、心身の呼吸と共にこの世界の今を感じ、また次へと向かう日々です。
少し前に久しぶりに!本を読みました。
カズオ・イシグロさんの「浮世の画家」。
揺るぎないつくりかた…細やかさ、強さなどなどなどを感じ、日常のささやかな(人から見たらそうかもしれないし、そうでないかもしれない、であり、その価値は人それぞれ…)クリエイティビティも、人生全てをかけて出来上がるクリエイティビティも、人間らしい自由を謳歌し、喜びを感じ合える素晴らしいものだと、やはりまた思い。
その小説の中で画家の主人公が師匠に「ある世界の妥当性そのものに疑問を持っているあいだは、その世界の美しさを鑑賞することなど、とてもできない」と言われる箇所が。
大きく頷きつつ、私は、疑問を持つか持たないか自体を、その時その時、自身の哲学と美学により!自由に選択し、決断する、とも…。
それは例えば芸術とエンターテインメント、という概念にもつながり…。
表現する時点で、完全な芸術、または完全なエンターテインメント、は存在するだろうか、とよく考えます。
どちらかの要素が圧倒的に強い、ということはあるのだと思われるのですが…。
そして!それらの奥にあることが大事、で…。
それは、私には
あらゆる境界を越えて、心、頭、身体全てを動かし続けて、人やこの世界と喜びを伝わり合いたい=バレエ、コンテンポラリーダンス、クラス、公演、日々の暮らし全てを大事にしたい
でもあり。
公演は来年以降になりそうですが、振付を少しずつ考え、新たな作品についても少しずつ考え…。
色々と詳細が決まりましたら、またお知らせをいたします。
(その過程についても、このブログや、フェイスブック、インスタグラム、ツイッターなどでも、少しずつお伝えできればと思います。)
また劇場で皆さんとお会い出来る日を心より楽しみにしています!★
岩沢彩